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浅草、私が求めていた日本

浅草寺

久し振りに訪日し、暫く東京に滞在した。銀座や赤坂、渋谷や新宿、そして築地へまで徘徊したが最後は今が旬の東京スカイツリー界隈を訪ねた。そして極めつけは浅草。時代の先端を行く巨大な建物とその下で蠢く得も言われぬ下町情緒。新旧のコントラストがとても印象的だったが、生まれて初めて訪れた浅草が実は東京で最も気に入った街となった。

浅草は不思議な街。江戸時代から盛り場として賑わいその後も凋落することなく現在まで繁栄し続け、京都の静かで美しい神社仏閣とは異なった日本の魅力があり、多くの外国人観光客が引きも切らずに訪ねるところでもある。滞米生活40年を過ぎた私の視線もそんな外国人観光客と遜色がなくなってきたのかも知れない。アメリカにあるものは殆ど日本にある。だから私は訪日の度に今尚アメリカにないものを祖国に求める。今回はそれを浅草で見つけることが出来た。

浅草は良くも悪くもいい加減さや胡散臭さが雑踏の中にあり、お高くとまった東京の他地区にはない不思議な魅力を持っている。六区辺りでは平日の昼間から怪しいオヤジが飲んだくれて周りの人に絡んでいたり、また働いている人々が妙に馴れ馴れしかったりと干渉を嫌う東京にあってはまこと珍しいところだと思う。脇道に入った路地裏にはモツ煮込み、焼き鳥、大衆酒場、もんじゃ焼き、割烹などがならんでいて酒飲みにはたまらなく面白い店が多い。店構えには気取りなど微塵もない。。。。。若い頃の酒量から大分減ってしまったが、今度訪日する時は浅草界隈に宿を取り毎日毎晩あの私が求めていたあまりにも日本的な雰囲気にどっぷり浸りたいと思う。