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晩秋の牧場も美しい

冬支度間近か

テキサス州の広さは日本の二倍、複数の気候帯に分かれ、場所により大きく天候が異なる。だから、今のテキサスの天気はどうですか?という質問は、札幌の気候と沖縄の気候の差を無視して、この時期の日本の気候はどうですかと聞くようなものである。四季はあるものの、夏暑く、冬寒い(ときもある)。秋は現地なりに秋らしい。南部はまだそれほど涼しくないうちに、北部はロッキー山脈の方から冷たい風が吹き降ろすようになる。紅葉とか桜前線とかないから、そういう日本的な四季の楽しみはあまりない。

当牧場はダラスの近くにあり、テキサス州の中での位置は北東部。従って11月に入ったら、そろそろロッキー山脈からの冷たい風が時々吹くことがある。それはまた初霜の到来でもあるのだが、ある種複雑な気持ちにさせられる。と言うのは写真で見る黄色く散らばっているものはバターカップと言って、牧場の景観にぴったりの野性の花である。とても綺麗で、時々ダライバー達が車を止めてシャッターを押していく。年中こんな光景が続けばなあとおもうことがある。

ところがこのバターカップ、実は大変な繁殖力を持つ雑草で冬場以外は刈っても刈っても伸びて来るとても厄介なしろもの。チョッとサボっているとあっという間に牧草地が雑草で一杯となり、それはまた美味しい牧草の成長を阻害するからモウさん達にとっては天敵そのものなのである。だから春先から一生懸命刈ったり除草剤を蒔く。でも年に一度だけその必要がなくなる。それは初霜が降りると不思議と牧草もバターカップも全部が枯れてしまうから、何もしなくてもいいのである。勿論、これから冬場にかけては、定期的に大きな干し草をモウさん達に与える大仕事が待っている。