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国際結婚は大変だって?

それに対する私の答えは? 国際だろうが国内だろうがあまり関係ない、二つの全く異なった個性が一緒になって生活する訳だから何処も大変だぜ。最初のうちは肉体関係の繋がりが強いから平和で享楽の日々が続くが勝負はその蜜月期間が過ぎてからである。こんな筈ではなかったとか、性格の不一致だとか、お互いの家に格差があり過ぎたとか、はたまた性の不一致とか訳の分からないことを言い出すカップルが少なくない。冗談はヨシコさんである。最初の両性の合意さえしっかりしておけばどんな組み合わせであろうと問題ない。憲法にもはっきりと結婚は両性の合意に基ずいて云々と謳ってあるではないか!!

100組の夫婦がいれば100通りの異なった恋物語がある。どれもユニークさではひけを取らない。しかしご存知の様に私はある時からレールの敷かれていない人生を歩み始めたから、色々話すうちにほぼ全員が標題の質問を浴びせてくる。だからいずれは触れなければならなかったテーマである。

ちょっと古い統計だが興味のある数字を覚えている。離婚率の高いアメリカでの話。アメリカ人亭主+日本人女房=離婚率60%、まあ全国平均が5割を超える国だから特別驚くにはあたらない。でも次のケースは何故か特出しているのである。日本人亭主+アメリカ人女房=離婚率95%。かって男尊女卑の国で育った男とウーマンリブでちやほやされて育った女との組み合わせだから、早晩衝突することは火を見るより明らかである。だから私達が一緒になった時周りのスズメ達が密かに何ヶ月持つか賭けをしたらしい。何年ではない、殆どが3ヶ月よく持って6ヶ月というのがガチガチの本命馬券であった。結果的には、今年で結婚生活33年と超大穴となった訳だが、当初は私も本命馬券を買いたい誘惑にかられたこともあった。

私は彼女へのプロポーズの付帯条件というか私なりの生活信条を語り始めた。彼女の眼は真直ぐ私を見ている。私は話し始めた。「 人間には基本的に三つの欲がある。この三つを満たすことが出来れば人間まずまず幸せ感、満足感を覚えるものである。それは食欲、性欲、物欲に代表される。物欲とは、簡単にいえばこの服を着たい、あそこへ旅行したい、あんな車に乗ってみたい、こんなような家に住みたい。。。いわゆるある程度の収入があれば物欲を満たすのはそんなに難しいことではない。勿論能力を発揮し一生懸命働いて結果を出さなければの条件はある。これ二人で頑張れば可能。性欲に至ってはそんなに頭を悩ます必要はないだろう。結婚したてがピークであとは右肩下がりだから(普通の夫婦でこれが右肩上がりと言うカップルの話は長い間人間をやってきているが何故かこのかた聞いたことがない。)この欲のコントロールも可能である。残ったのが食欲であるが、実はこれが一番大事というか、致命的ともなる要素を持っている。」

健康体であれば人間死ぬまで食事は日に三度ある。好きなものを食べたいという当たり前の願望がある。だからいくら女房が真心こめて一生懸命料理してくれても、嫌いなものは嫌いである。全然食べないと言うわけではないが、毎日ハンバーガーやステーキ、フライドチキンやスパゲティではもうウンザリである。歳を取るにつれてあっさりしたものが食べたくなる。オフクロの味も捨てがたい、刺身もいいな、寒い時は鍋に限る、カレーライスやラーメンは毎週一回は食べないと。。。。。この貪欲なまでの食欲を満たすには余程の決意をもって彼女と対座しなければならなかった。私はと言えばもうお解かりであろう。大袈裟かも知れないが、身は何処にあろうとも日本食が食べれない生活イコール死んだほうがマシ、という程の大和男児である。

お互い自分の好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べる、ということを家庭内憲法の第一条に持ってくることを要求した。これだけは絶対に引けなかったのである。彼女はよく理解をし快諾してくれたが、向こうの要求もあった。それは、誕生日や結婚記念日、クリスマスをアメリカ式に祝うこと、パーティには夫婦同伴で行くこと等の念押しがあった。(私はそんなことでハッピーならばお安い御用と安請け合いをしてしまたった。実は歳とともにこういったことが面倒臭くなり、今じゃ大変な目に会っているが。。。。)

一人息子が巣立って行くまでは、我が家の食卓では3人が3人とも異なるメニューで食べるケースが数え切れないほどあった。まずまずの健康で文化的な生活をして来たのだが、いつの時代もエンゲル係数は異常に高かった。しかし結婚生活を円満にし家族が幸せを感じてくれればそれが一番、少々コスト高だっても受け入れざるを得なかったのである。私は団塊直前生まれた古い人間である。まさか死ぬまで厨房に入ることなどゆめゆめ思わなかった。勿論女房に日本食を作れと言っても無理な話。私はキッチンから日本のオフクロに電話し、色々な料理をマスターして行った。人間窮すれば通ず、お陰様で今では日本食のレパートリーも広がり色々工夫したら50種類くらいの献立が可能になったのである。例えば山菜おろし蕎麦やカレーうどんは絶品である。今では日米双方、二人がともに好きな料理をするので交代交代の感じで食卓を飾っている。

よく国際結婚の長続きの秘訣はなんですか?と聞かれる。お互い育ってきた環境、習慣、文化、人種、食物、思想信条、宗教。。。全てことなるから大変でしょう、と。しかしわたしの答えは簡単過ぎてみんな驚く。一に食事二に食事、三四も食事で五は適当に目を瞑ることですと。女房のいい所だけ見ることによって今尚ラブラブの結婚生活を送っているのである。

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